ボクシングや格闘技経験者の方なら誰もが疑問に思い、実践するのが難しいのがコンビネーションよね。
そんな悩みを現役ボクサーの私が解決します。
コンビネーションをうまく活用することにより、効果的に相手に攻撃ができ、それに伴いディフェンスにも良い影響がありますよね。
しかし、コンビネーションを頭では理解していても実際に体現するとなると非常に難しく、サンドバックの練習などでは実際に動いている相手とは違い、少し実践的ではない部分がありますので、今回は具体的なコンビネーションのコツを解説していきますね!
ボクシングのコンビネーションのコツ
コンビネーションと一言でいってもかなり豊富にたくさんの種類があります。実際にどのパンチの打ち方が間違っているとか、合っているかなど具体的な正解はなく、実際に相手をいかに惑わせることが出でき、そのパンチに気づかれないように打てるかが重要となってきます。
まず、コンビネーションを練習する上でのコツは、実際動いている相手を想定することです。サンドバック打ちばかりをしていても、感覚的にコンビネーションの方法を掴めるかもしれませんが、ワンツーフックのような一連の動きの中にも、ワンツーを打った時点で相手は少しでも後ろに下がっているケースがほとんどの為、その場でフックを打っても相手にはほとんど当たりません。サンドバックでワンツーフックの練習をしていると、そこまでサンドバックは後ろに動くことはないので、その場でフックを打ち当てることは可能ですが、実践的ではありません。
では、コンビネーションのコツとしては何があるのかを解説していきます。もちろんボクシングでは蹴りがありませんので、パンチの事を基本的には考えていれば良いのですが、パンチを打つと同時にディフェンスの事も考えなければいけません。やみくもにパンチを打ってもディフェンスが甘ければ本末転倒となってしまいます。対戦相手のクセや戦い方によってもこちらのコンビネーションを変える必要もありますが、実践の場ではその時その時で瞬時に効果的な攻撃を考えなければいけないので、様々な種類のコンビネーションを日頃から練習しておくと良いと思います。具体的には最も基本的なワンツーのように、ジャブを打った後にストレートと常にセットで考えるのではなく、時にはストレートからフック、ジャブを1発2発打ち、下がったと思わせたところにストレートを入れるなど、自分の中に多彩な引き出しがあると強くなれることと思います。
ワンツーは基本となりますので、相手も打ってくることが多い物です。そういった想定をしていると逆にワンツーに合わせたカウンターをコンビネーションとして練習しておくこともオススメします。
筆者のコンビネーションのコツ体験談
実際に私はキックボクシングとボクシングの経験者なので、ここではボクシングコンビネーションのコツについて解説していきますね。
実践の場では、コンビネーションといっても自分の中でお決まりの攻撃を出すだけだと相手に見透かされてしまうなど、カウンターをもらいやすくなることが多くあります。
個人的に一番良いと思う練習法はシャドーボクシングですが、ミットを持ってくれる人によってはかなりうまい人もいるので、ここはケースバイケースとなるかと思います。
なぜ、シャドーボクシングが一番コンビネーションの練習に良いのかというと、自分の相手との対戦イメージを勝手に高めなければいけないといった点と、実際の動きの中を想定するので一番正しいフォームを習得できると思っています。サンドバック打ちでコンビネーションの確認をしても悪くはありませんが、動かない相手との対戦のクセが付いてしまうと実践とはかなり違ったイメージになるので、そこは注意していきたいです。
シャドーボクシングで正しいフォームを習得し、その後はやはり一番実践に近いスパーリングを行うことによって、習得していくことになります。実際には相手を前にすると自分の出したい攻撃がほとんど出せないといったケースがほとんどですが、最初の頃は多少打たれたとしても、フォームを大幅に崩すことなくパンチを打てるようにしていけると良いと思います。そうしている間にステップも身についてきて、ディフェンスをしながらコンビネーションを活用し、パンチが打てるようになってくると思います。
まとめ:ボクシングコンビネーションのコツを現役ボクサーが解説
パンチのコンビネーションを習得するまでは相当な練習が必要です。スパーリングや試合の場面では、無意識の内にパンチが出るようなところまで練習をしないと、なかなか本番で考えている暇はないので、最初は難しいと思います。
まとめると、コンビネーションの練習にはサンドバックではなく、シャドーボクシングがオススメです。ミット持ちが上手い人がいればお願いをするのも良いですが、シャドーからスパーリングの流れで練習をしていくと習得できるのが早いことと思いますよ!
では、また次の記事で会いましょう!
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