オダギリジョーの人格形成を支えた“普通じゃない”家庭の秘密
オダギリジョーの人格形成を支えた“普通じゃない”家庭の秘密
1 湛然 ★ :2025/09/21(日) 07:54:33.98 ID:QkIWo19O9
9/20(土) 11:31 AERA DIGITAL(構成/ライター・小松香里)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1418c85578d3dbad7da66bc75d3f866bb29725e
[撮影/写真映像部・東川哲也、スタイリスト/西村哲也、ヘアメイク/砂原由弥(UMiTOS)](AERA DIGITAL)
(出典 newsatcl-pctr.c.yimg.jp)
20代前半のデビュー以来、圧倒的な存在感を放ちながら独自の路線を歩んでいるオダギリジョーさん(49)。順風満帆な俳優人生のその裏で、「映画を作りたい」という思いを密かに抱き続けてきたと言います。脚本・監督・編集・出演を担った最新作の公開を目前に控える今、自身の「根源の部分」にあるコンプレックスについて語ります。(全2回の1回目/後半に続く)
* * *
──まずは「コンプレックス」という言葉にどんなイメージを持っていますか?
多くの人が社会の中で他者に認めてもらいたくて生きていると思うので、コンプレックスは誰もが持っている当たり前のものだと思っています。
──オダギリさん自身にもコンプレックスはありますか?
いっぱいありますね。性格的にひねくれすぎているところとか……。自分の根源の部分だと思うのですが、物心ついた頃には両親が離婚していて、母子家庭で育ったんです。普通とは違う家庭環境で育ったことが自分の人格形成に強い影響を与えたのは間違いないと思います。
父親がいないことを隠そうとして、友達に父親がいるかのような言動をしたこともありました。世の中の常識や当たり前のことに対して疑問を持ってしまう自分の性格は、そうした普通ではなかったコンプレックスから生まれたのだろうと思います。
──「普通とは違う家庭環境」で育ったことが、映画や音楽にベクトルを向ける原動力になったのでしょうか?
そんなに綺麗な話ではないですけどね(笑)。あくまでも結果的にそうなっただけというか。幼少の頃から、母に仕事や用事がある時は、映画館に預けられることが多かったんです。そんな映画館の雰囲気が好きだったし、そこで多くの映画を観たことがこの仕事に関心を持つきっかけにはなったと思います。
あとは、普通の形ではなくても、母との生活は十分に幸せだったし、常識的な形が常に正解ではないという思いを早い段階で気づけたという意味では、自分にとっていい家庭環境だったなと思っています。
■才能のなさに打ちのめされる
──そう思えるようになったのはいつ頃ですか?
芝居の勉強をするようになった20歳過ぎの頃からです。何かを表現する上でコンプレックスがパワーになることがあるんです。ネガティブな気持ちや経験って、芝居に変換するとパワフルに生まれ変わるんです。普通に行儀良く育っていたら、今の自分の芝居や表現には行きつかなかったと思っています。
──誰かと比べることでコンプレックスを感じることがありますが、憧れがコンプレックスにつながる実感はありますか?
ありますね。映画を作っていても、自分の才能のなさに打ちのめされることがあるんです。「なんであの監督みたいにオリジナリティーが十分出せないんだろう」とか「なぜ作品をあのレベルまで持っていけないんだろう」とか、いろいろと比べてしまうんです。
でも、憧れの才能と自分が持って生まれた能力は違うものであって、結局のところ、比べてもしょうがないんです。それぞれ誰とも違う個性だからこそ魅力があるんだと思うんです。憧れの対象と比べている段階では、自分の良さにまだ気づいてないんでしょうね。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)