「ガッツch」今野蓮容疑者逮捕の真相：美人局の手口とその影響

男性用エステ店の客に「女の子が嫌がる行為をしたら罰金」と誓約させた上で、従業員に性的サービスを持ち掛けさせる「美人局（つつもたせ）」の手口で現金を脅し取ったとして、警視庁暴力団対策課は５日、恐喝容疑で、元私人逮捕系ユーチューバー、今野蓮容疑者（３１）＝東京都新宿区西新宿＝ら２人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。＜下へ続く＞

　捜査関係者によると、同容疑者は以前、「中島蓮」と名乗り、痴漢や盗撮犯を捕まえる動画を投稿する「ガッツｃｈ」を運営していた。

エステ店で「美人局」、９人逮捕　性的サービス後、「罰金」恐喝―警視庁

　事件を巡っては、グループのリーダー格金山浩樹被告（３３）ら１０人が恐喝罪などで起訴されている。今野容疑者は以前、類似の手口で警視庁に逮捕されたが不起訴処分となっており、知人の金山被告らに「捕まっても起訴されない」などと指南したとみられる。

　金山被告や同容疑者らはインターネットで集客し、男性客をホテルへ誘導。「体に触れるなど女の子が嫌がる行為をしたら罰金１００万円を払います」との趣旨の誓約書にサインさせた上で、女性従業員に性的サービスを持ち掛けさせていた。

　客が応じると、女性従業員から連絡を受けた同容疑者らが部屋に乗り込むなどし、現金を脅し取っていた。被害者は２０２４年１～１１月までで約２４０人、総額約８０００万円に上るという。

　捜査関係者によると、同容疑者は２４年７月１５日、中野区内のホテルで、３０代の男性客に「誓約書に書いてある通り、違約金１００万円を払え。払わなかったらどうなるか分からねぇからな」などと脅迫。現金計５０万円を脅し取った疑いが持たれている。